米ヴァージニア州ウェルズバーグ市

ブルック郡公立図書館の教育プロジェクト



  エドワード・ジャックファート

エドワード・ジャックファート氏が2013年9月 23日、オハイオ州、Franciscan大学から来館のドイル博士と36名の学生にしたスピーチです。エドさんは太平洋戦争の初期、ミンダナオで日本軍に捕らわれ、194210月から終戦まで、川崎の東京捕虜収容所第2分所に収容されて複数の企業で強制労働。空襲で仲間22人が死亡し、肉片となった遺体を集めるのも捕虜たちの仕事でした。2010年に日本政府が開始した米捕虜招聘の第1回で来日されました。

著書: Service to My Country (太平洋戦争比島戦・日本軍捕虜・米財務省官吏)

1. 当館の主要な機能は教育活動です。図書館にある資料を活用してリサーチをし、戦争が必然的に生み出す結果を一般の人に気づいてもらう、言いかえると戦争がもたらすのは死と破壊以外の何ものでもないという事実の普及活動です。目的に沿ってプログラムを作成し、収集した資料や視覚教材を活用してテーマの必要性を強調、目標を達成することができます。

2. この気付きを国際的に促進し、国家間の紛争解決に戦争を手段とすることがいかに不毛であるかを強調する。そうすれば、国際紛争解決の手段として敵意は時代遅れとなるでしょう。

3. 過去の戦争で自分の国を守って犠牲となった個々の人々を忘れず、彼らにふさわしい栄誉を与えること。

このプロジェクトの土台をなすのは、ウェスト・ヴァージニア州ウェルズバーグ市本通り954番地、ブルック郡公立図書館を宝庫のようにして保管されている文献、写真、遺品、視覚教材です。これらを見ると戦争は「死と破壊」以外の何物でもないという結論に行きつくほかなく、国家間の違いに折り合いをつける手段としての戦争は除かねばならないという結論に達するのです。この結論は、他でもない、ダグラス・マッカーサー元帥が支持しています。「私はずっと戦争のうちにいて私のように戦争を知っている者は、いま生きる人のうちほんの少数だ。戦争は、味方にとっても敵にとっても実に破壊的であり、国際紛争解決の手段としては役に立たない。」

この思想はまた「国際人権法」におおむね、以下のように述べられています。「生きる権利、拷問・非人道的な処罰や待遇・奴隷制・強制労働の禁止、合法の原則、犯罪が行われた後にできた法による処罰の禁止などは、如何なる状況のもとでも尊重されねばならない。」個人が持つ決定権、財産、法の適正な実施、公正な労働条件、健康管理と教育に対する権利を、国家は保証しなくてはならないとも述べています。

国と国の間には常にもめごとがあり、時には民衆を激昂させ紛争の危機が起きます。しかし要は世界の人々を教育し、戦争よりも良い解決の道があると、たえず意識できるように教育することが大切です。国連による集団的安全保持は成功していませんが、それによって生じた気付きがあります。戦争行為を行う権利に各国が配慮を持ち、国家主権をある程度制限することに賛同すれば、普遍的な安全システムは効果的なものになると気付いたのです。

私たちは国連憲章第一条に述べる国連の趣旨に従うことこそ必要です。「国際間の平和と安全を維持すること、そのためには平和に対する脅威の発生を防ぎ、取り去り、全体に及ぶ効果的な手段をとること。平和的な手段で正義と国際法の原則にみあって、平和の不履行にいたりかねない国際状況や紛争を解決または調停すること」が肝心です。これまでのところ、国連はその目的とするところを真に達成するうえで効果的に機能していると言えません。国連組織は自らの法や規則を実施する方法を見出し、利己主義な様々の政治的信条を取去ることが必要です。政治的利己性が効率を悪くしているからです。

ドイツでは国連憲章の目標とするところに従おうと真の努力がなされ、「記憶・責任・未来の財団」というプロジェクトが2000年8月に創られました。この組織は国の為政者たちに向かって証言し、そして、国家社会主義(ナチズム)が犯した不正にたいし国家、企業、社会の各々が有している責任を証言します。過去の国家社会主義による犯罪に正面から向きあうという課題に貢献すると同時に、何よりも、生存者たちの多様な人生体験の記録化を支える活動をとおして、奴隷性と強制労働の歴史にも寄与します。若い世代が責任もって永続的に問題に集中するよう望んで彼らに委ねられる、種々のプロジェクトを活気づけることでしょう。民主主義の実践、地域による責任の共有、人権の尊重などを活気づけ、焦点がそこにしぼられ、人間の価値に根ざした歴史の理解が深まるでしょう。意図するところはドイツと他国の人々との関係、互いに益ある協力体制を打ち立てることにあります。

企業、国、社会が連携してリーダーシップをとり、50億ドルの資金が拠出されました。同時に、この財団は他の財団や組織と協力し、かつて国家社会主義の犠牲となった者たちに関し、特に生存者たちによるプロジェクトを通じて、その記憶を未来の世代にも活かし続けます。市民がリーダーシップを取る国際的なネットワークや市民社会によるサポートをとおして、民主主義、人権、国民相互の理解に大切な保証を与え、それにより安定した協力と、国民同士の理解を支持する市民社会を作り出すのです。

歴史を消し去ることはできません。歴史、教育、それに関連して発生する関係造りのなかで、忘れず記憶し続けること、真実を語ることが、あらゆる国の目標となるべきです。日本は憲法に第9条をつけることで、国際問題の解決に平和的解決を待ち望む方向の開始に先鞭をつけました。憲法第9条はこのように規定しています:「正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。」敵意と残虐行為に満ちた時を通り抜けた日本政府とその市民はこの分野でのリーダーとなるべきです。

大量の視覚教材、遺品、写真、記録書類の宝庫から資料を選べるブルック郡公立図書館。この施設の拡大が必要です。それは、国連、そしてドイツの「記憶・責任・未来の財団」と協力体制を組み、日本国憲法第9条の文言に従うときに可能となる教育的な企画すべてを抱合し得る目標なのです。

このプロジェクトは以下のようなアメリカの偉大な指導者たち数人の言葉に倣っています。

FD・ルーズヴェルト大統領:「すべての戦争の終結以上に、あらゆる戦争の始まりを私たちは終わらせたいのです。そう、政府同士の違いを解決するために行使される残酷で非人間的、そして全く実用的でない手段を、終結するのです。」

ドワイト・アイゼンハワー大統領:「戦争を兵士として生き抜いた者のみ、その野蛮さ、不毛さ、愚かさを見た者だけに言えることだが、私は戦争が大嫌いだ、憎む。」

ライナス・ポーリング(ノーベル平和賞授賞者):「私たちは平和研究をする必要がある。道徳上の顕著な問題の数々を抱きとることとなろう。人間の知性、人間の持つ科学的方法が、戦争と軍隊主義の持つ不道徳と非合理性に打勝つべき時がきたのです。有史以前の野蛮性の名残り、人類史に投げかけられているこの呪いを永久に抹消するよう、いま私たちは強制されています。」

ダグラス・マッカーサー元帥:「「私はずっと戦争のうちにおり、私のように戦争を知っている者は、いま生きる人のうちほんの少数だ。味方にとっても敵にとっても、戦争は実に破壊的で、国際紛争解決の手段としては役に立たない。」

ジョンF.ケネディ大統領:「無条件の戦争はもはや、無条件の勝利に達することはできません。もはや紛争の解決に資することはできない。もはや世界の強国だけの関心事に止まることはできません。核の災禍は風力と水流、そして恐怖で拡散し、大も小も飲み込み、富むもの貧しい者、献身的なもの、そうでない者を同様に呑込みます。人類は戦争に終止符を打たねばならない、そうでないと、戦争が人類に終止符を打ちます。」

オマール・ブラドレー将軍:「我々の生きる世界は核の巨人である。と同時に、倫理的には幼児だ。私たちは平和よりは戦争をよく知っており、生きることより、いかに殺すかのほうにより知識が深い。私達は、原子力の神秘を会得し、イエスによる山上の垂訓を拒否した。」

これら英雄たちの思想や言葉は私たちの目ざす教育プロジェクトのテーマすべてを含んでいます。私達が生きる、より素晴らしく、より安全な世界を現出することを目指す私達のプロジェクトに、ご助力とご推薦をよろしくお願いする次第です。
 

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